引用の仕方・種類

引用の仕方・種類

論文のなかに他者の著作から資料などを引用する場合の方法と種類について知っておくことは論文を書く際のマナーでもあります。
論文の引用の仕方と引用の種類について少し説明します。

論文を書く際に気をつけたいことのひとつが引用の扱い方です。
研究結果もそろってきたし、さあ、論文を書こう、というところまでくると、かなりの量の資料が手元に積みあがっていることもあると思います。
研究内容にもよりますが、論文を書くときに多くの文献や資料から研究内容などを引用することもあるでしょう。
引用する際には必ず、誰が書いたものか、どこからの引用なのかを自分の論文内で明らかにしておく必要があります。
論文のほとんどが自分の研究データや調査結果だけで仕上げられるのであればよいですが、過去の研究や最新のデータなどを根拠にして論文を仕立てていくことも起こります。
そんなときに正しい引用の扱いができていなければ、せっかくの論文が正当な評価を受けられないばかりか、研究成果に対しての信用をなくしてしまうことにもなりかねません。
大切な論文をきちんと評価してもらうためにも論文の中での引用の取り扱いは慎重に敬意を持って行いましょう。
なぜなら、引用される文献や研究内容は、執筆した著者の研究成果でもあるからです。
適切な引用ができていなければ最悪の場合、他の研究者からの盗用を疑われることにもなりかねません。
自分の研究データや文章以外のものを論文に用いる場合には引用について理解しておくことは不可欠なことのです。

引用の仕方で何がちがうのか?

引用の方法にも直接引用関節引用の2種類があります。
直接引用の場合、「」で引用する著者の引用部分をくくります。
引用部分のあとには()で著者、出版年、該当するページを記載します。
もし引用部分が長くなる場合には自分の文章とは分けて異なる行に記載します。
記述内容も変えず、そのままの状態で一行空けて字下げをして引用部分をより明確にします。

関節引用とは著者の文章を要約して引用することです。
この場合は何より著者の意図をきちんと解釈しておかなくてはいけません。
あたかも著者の文章を自分の論文の記述内容のように記載したり、著者の意図ではない文章に要約したりしないようにします。
関節引用でさらに気をつけたいのは引用と自分の研究内容とのバランス、立ち位置です。
あくまでも自分の論文が主体であり、引用してきた著者の文章は研究の補足や参考データとするためのものであることをはっきりさせる表現をします。
自身の論文の研究目的や意図がごちゃまぜになってしまったり、引用してきた著者の論文であるかのような著述になってしまったり、引用した著者の意図が変わってしまうことなどがないようにします。
直接引用でも関節引用でも引用した文章の最後には()で著者と出版年、記述されているページを記載し文献表に詳細を記載します。

 

引用の仕方や種類を使い分けて活かそう

引用の仕方には直接引用と関節引用があることを説明しましたが、引用する際にはまずその著者情報や著者の意図を明らかにすることが大切です。
ですからおのずと引用する著作についての正しい理解が必要になります。
そしてもう一つ大切なことはなぜ引用するのか、ということです。
論文を書く際に引用するのは自身の論文の補足や根拠を示すためです。
例えば異なるアプローチでの研究成果との比較や研究目的を明らかにするための補足など自身はどのようなアプローチで研究を進めてきたかを説明するために引用するのです。
論文では明確な目的や根拠を求められるものです。引用によって自身の研究の目的や根拠を丁寧に示すこともできます。引用を上手に活用して研究成果を論文でしっかりアピールしましょう。

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参照サイトURL

Q 論文を引用するにはどうすればいいの?


https://www.juen.ac.jp/psych/nakayama/making/02.html
https://alc.chiba-u.jp/eyr/2020/03/16/03quote