先行研究の使い方・探し方・書き方とは?それぞれ詳しくご紹介!
論文やレポートは、先人の研究を元に自分の考えなどを加えていきます。そのため論文には、参考にした先行研究が重要になります。この記事では先行研究の探し方、また使い方、書き方を詳しく説明していきます。
1.先行研究の探し方
論文のテーマが決まったら、次にするべきことは先行研究を捜すことです。先行研究の探し方は大きくわけて以下の3つが考えられます。
①大学の図書館を利用する
②テーマに関する分野に特化した検索サイトを利用する
③学術的な論文を検索できるCinii(サイニー)などを利用する
1-1.大学の図書館を利用する
先行研究の資料を探すには、まず大学の図書館で探す人が多いのではないでしょうか。それぞれの大学にはキーワード検索ができる機械が置いてあるでしょうから、すぐに資料を見つけることができます。しかし図書館は一般的な内容が多く、論文を見つけることができないのがデメリットです。
1-2.テーマに関する分野の検索サイトを利用する
各大学には政治や文学など、それぞれのテーマにそったデータベースを検索サイトで調べることができるサービスがあるのではないでしょうか。例えば東京大学なら以下のような「ネットでアカデミック」と呼ばれる学術情報へのアクセスがあります。
1-3.学術的な論文を検索できるCinii(サイニー)などを利用する
Cinii(サイニー)とよばれる、国立情報学研究書が制作した日本語論文を検索できるデータベースがあります。定額アクセスに契約しないと情報を見られないことがほとんどなのですが、サイニーと契約している大学は多いはずです。
大学外でも検索できますが、情報量ははるかに少なくなってしまいます。
参照:Cinii(サイニー)
サイニーは日本の論文意外にも、大学図書館の本屋、日本の博士論文を捜すこともできます。まだ論文のテーマが決まっていない生徒でも、自分の興味のある論文を読んで参考にすることもできるのです。
2.先行研究を使った論文の書き方
それでは先行研究の内容を参考にして、どのように論文を書いていけばいいのでしょうか。
2-1.先行研究の情報を利用できる
先行研究の情報を利用することはできます。著作権法第63条でも以下のように記されています。
「著作権者は,他人に対し,その著作物の利用を許諾することができ(第63条第1項),許諾を得た者は,その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において,その許諾に係る著作物を利用することができる」(第63条第2項)
引用:文部科学省
2-2.先行研究の書き方のルールを守らないと違法になる
先行研究の引用のルールを守らないと、著作権侵害となり犯罪となることがあるので十分に注意が必要です
2-3.自分の言葉で書きなおす
先行研究の文章をそのまま使う引用を使いすぎてはいけません。引用はそのままの言葉を使った方が伝わりやすい時だけにした方がよいでしょう。先行研究の内容を自分の言葉で書き直し、その内容に対して自分の考え方などを説明していくのです。
2-4.論文が盗作にならない方法
論文が盗作にならないようにするには、引用部分をはっきりと明記し、他は自分の言葉で書いていくことが必要です。そのためには、卒論に早めにとりかかることをおすすめします。コピーをしてしまう人は、提出期日が迫ってしまいついコピーをしてしまうのです。
また自分なりにしっかりと研究をして意見をもっていれば、そもそもコピーをする必要がありません。卒論は4年生からと考えているかもしれませんが、3年生の頃からテーマを考えている生徒も少なくはないのです。
まとめ
卒論に先行研究は必須です。現在ではネット社会が進み、さまざまな方法で資料を集めることができます。しかし早めに始めるようにしてください。時間をかけて取り組まないと、あわてて仕上げようとするあまり先行研究や他の人の論文をコピーしてしまうこともあるのです。